Vol.22 店の商品やサービスが思ったほど売れない理由

数か月前、九州に住む両親にスマートフォンをプレゼントしました。

 

うちの子供たちの写真を、LINE上で送って見せるためです。

 

「今どきの機械」に疎くても、スマホでLINEを立ち上げるだけなら、指1本で「ピッ」と、緑色のLINEのアイコンをタッチするだけ。

 

誰でもできる、ごくごく簡単な作業だろう、76歳の父、75歳の母でもできるはず、と私は思っていたわけです。(私ってなんて親孝行、と思いながら。。。)

 

端末が実家に到着したら、電話で「画面の緑色のボタンを押すだけでいいからね」と説明。

 

しかし、その後、こちらから写真を送っても、メッセージを送っても一向に読んだ気配なし。(メッセージが「既読」にならない)指1本で「ピッ」とやれば見られるはずなのにおかしいなぁ..と思っていたのですが、先日実家に帰省したときにその理由が分かりました。

「読み」が外れた理由

実家で父や母がスマホを操作している様子をそばで見ていると、両親がLINEを使えなかった理由がハッキリ分かりました。

 

理由①スマートフォンはしばらく時間を置くと、省電力モードが働いて画面が黒くなる。これで「緑色のLINEのアイコン」が消えてしまうので「ピッ」と押せない。

 

理由②「緑色のLINEのアイコン」を見つけても、スマホの画面を直接押す、という経験が初めての両親。テレビのリモコンのボタンを押すような強さで不器用に画面を押すと、うまくアプリが開かない。

 

理由③そのようなことが続くと、もうやる気がなくなって、スマホを部屋の隅に置きっぱなしにして充電もしていない。

 

...こういうわけで、こちらが送ったメッセージは、両親に見てもらえていなかったのでした。

狙いが外れる原因は「一方的」だから

こういう、良かれと思ったことが相手に全く通じていないという事態、「お客さまに喜ばれるだろう」と思った商品やサービスが思うように売れない、という事態は、お店や会社でも頻繁に起こっていますね。

お店側はイチオシの商品だと思っていても、なかなか売れない。

 

実は、お客様は「べつに興味なし」と思っていたり。

 

あるいは「こんなにたくさんいらない」と思われているかも。

 

もしかしたら「うわ、高い!」と思われたり、

「えー、面倒くさい!」と思われたりしているかもしれません。

 

「売れない」という状況の根本を見ていくと、そんなふうに、たいてい商品構成やサービスメニューの内容や価格や売り方が、提供するお客様の実態やニーズに合っていない、という事実に突き当たります。

 

そこで、お客様の実態を調べて、そこに近づけるように商品やサービスメニューを変えるなり、量目や価格を変えるなり、売り方を変えるなりすればよいのですが、残念なことに、売れないものが放置されていたりするお店も多々あります。

 

親切心や「お客様の役に立ちたい」という誠意があったとしても、やはり、それが実際にお客様に喜ばれるかどうかは、そのリアルなお客様の実態を知らない限り、永遠に実現しないのですね。

 

 

逆に、お客様の生活の実態(またはビジネスの実態)、つまり、何に困っていて、何をほしいと思って、いくらくらいなら出せると思っているのか、というような情報をリアルに分かっていればいるほど、商品構成やサービスメニューは「アタリ」が大きくなります。

思ったほど売れていない商品やサービスはないか?

その後、わたくしの両親ですが、帰省のあいだの練習の甲斐もなく(実態としては練習もしたくなさそうでしたね...)、結果、LINEを立ち上げることができませんでした。

 

私の「孫の顔をもっと頻繁に見せたい」という「誠意」を形にして成功させるには、やはり、手紙やはがき、電話などの従来のコミュニケーションツールを使った方が良さそうだというのが、わたしの結論です。

 

さて。

 

みなさんの会社には、「こちらの狙いが当たらない」「思ったほど売れていない」商品やサービスはありませんか?お客様の実態を調べ直し、見直しをきちんと行って、売れる商品構成やサービスメニューを作りこんでいますか?


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