Vol.33 「やることが多すぎて前に進めない」と感じる時、経営者が考えるべきこと

やらないといけないことが色々ある...というお悩み

「モトさん、売り方よりも商品構成とかが大事なことは分かるんですよ。未来のために、いま、手を打たないといけないことも分かるんですよ。

 

でも、やらないといけないことが他にもいろいろあるじゃないですか。どれから手をつけたらいいか、正直分からなくなってるんです...」

 

...とおっしゃるのは、先週お会いした、物販系の事業を営む40代の社長。そうやって本音を見せてくださるのは、うれしいことです。

 

聞けば、

とにかく、日々、目の前にある問題の対応に追われている、と。

 

ある支店では人が辞めて、求人を出しても集まらずに、残ったスタッフが忙殺されているのを何とかしなければ、とか。

 

別の支店ではクレームが発生して、その対応に追われている、とか。

 

そうこうするうちに、今月も支払いの時期がやってきて、資金繰りをあれこれやっているうちにあっという間に1か月経ってしまう、とか。

 

そうやって、売上も利益もパッとしないまま、時が過ぎていくことに、焦りを感じるとのこと。

「会社を成長させる」と決めたかどうか

大変な状況であろうことは理解はします。日々、誠実に問題を解決しようとがんばっていらっしゃることも分かります。時に疲労困憊し、時にうんざりしながら、日々すごされていることでしょう。

 

でも、あえて申し上げれば、ほぼすべての経営者が同じ状況にあります。次から次に発生する問題の中で、忙しく過ごしている。

 

だからあなたもがんばれ、と短絡的なことを言うつもりはありません。

 

でも、どうしても分かっていただきたいこと―。それは、次から次に問題が発生する中でも、会社を成長させていく経営者と、会社を衰退させてしまう経営者があるとすれば、何が違うのか?という視点です。

 

その違いは、「やることが多い」渦中にあってなお、

 

「会社を成長させる」とか「絶対に利益を増やす」と、と決めたかどうか、です。

 

「あぁ、やることが多いなあ...」と、日々のこまごましていることに追われているだけであれば、3年後も5年後も10年後も、きっとその人は「あぁ、やることが多いなぁ」と言い続けているでしょう。特に成長もしないまま-。

その努力では、どこにもたどり着けない

私は、過去10年に渡って、多くの経営者の方が「停滞の中に留まり続けている」のを見てきました。

 

実に多くの社長が、さまざまな方法で、自分の世界に引きこもります。

会社の未来について考えることを避けるかのように。

 

現場で売れる見込みもない何かを作ったり。事務所で熱心にExcel表を作ったり。趣味の工芸に高じたり。同業種の組合活動やJCの活動、あるいは政治活動に熱心に参加したり。道路清掃などの地域活動に精を出したり。。。

 

もちろん、ご本人には、「逃げている」とか「避けている」とかいう自覚はないはずです。が、その方たちが複雑で重たい経営の仕事を避けているように見えて、切なくなるほどです。

 

あぁ、この方は経営に向かい合うことを諦めてしまわれたのかな、と。

 

もっと重要なことに時間とエネルギーを使えば会社をもっとよくすることができるのに、もったいないな、とも。

「やることが多い」という状況を整理するのは簡単

実は、忙しすぎる社長のごちゃごちゃした頭を整理すること自体はカンタンです。

 

私たちのような経営コンサルタントは、事業や経営という、複雑で込み入った情報を整理することに慣れています。経営者の負担を減らしていく道筋、会社を成長させる道筋も、もちろん整理していきます。(整理など支援の入口でしかなく、行動の方が重要なので。)

 

例えば...

①数値の現状(売上、利益、資金の余裕)

②将来どうなりたいのか?

③そのために何をすべきか?(何を優先させるべきか?)

 

当社では「BTM(ベネフィット・ツリー・メソッド)方式で商品構成やサービスメニューを刷新する」というテーマで企業を成長させるお手伝いしますが、基本的に上記のような整理は常に行います。

つまり、経営の現実を見て、理想を描き、そこにたどり着く地図を描くわけですね。

 

私たちのような外部の専門家を使わずとも、「何とかこの状況を抜け出したい!抜け出さねば!抜け出してやる!」という切迫した気持ちを持つ経営者は、「ちくしょー、オレがいるべき場所はここではない!」とばかりに、理想を描き、地図を描き、そこに向かってガンガンと、あるいは着々と、はたまたじわじわと、進んでいきます。理不尽な環境にあればあるほど、底力を発揮して。

 

「やることが多すぎる」から前に進めない、のではないのです。

「やることが多すぎる」としても、前に進めるし、進むべきなのです。むしろ、「やることが多過ぎる」という状況を抜け出すために、変わることを決めるべきなのです。ほんとうに変化や成長をめざすなら。

弱気になっていないか?成長をあきらめていないか?

繰り返し申し上げますが、「やることが多すぎる状況」を整理することは可能です。

 

戦略的に商品構成やサービスメニューをどう刷新していくか、という整理ももちろんのこと、資金繰りをどうするか、人材の問題をどうするか、現場の運営をどうするかということも、整理して地道に行動していくことは可能。

 

ある程度問題が散らかったまま、前に進むことも可能。(問題のない会社などありませんので、問題が散らかったまま前に進むことの方が普通です。)

 

いちばん問題なのは、社長自身が「社員のために会社をもっと成長させる」とか「自分自身のチャレンジとしてあと10倍の利益を出す」というような決断を、あきらめてしまっていることなのではないか?

 

「やることが多すぎて前に進めない」

 

それは、単なる言い訳ではないのか?弱気になってはいないか?あきらめてしまってないか?

ご自分自身に問うて頂きたいのです。

 

本当は、どこに向かいたいのか?どうなりたいのか?どのようにしていきたいのか?何をすべきか?

いま、今目の前のことに追われているとしたら、

そうやって「向かうべきゴール」を描いていただきたい。

 

力を振り絞って、自信をもって、前に進むことを決めていただきたいのです。

 

さて。

 

皆さんも、あれこれと忙しく過ごされていることでしょう。

その中で、もしかして、もしかすると、成長することや挑戦することをあきらめてはいませんか?

 

本当はどんな会社にしたいのか、どこに向かいたいのか、いま、一緒に考えてみませんか?


●コラムの更新をお知らせします(毎週木曜日)

本 由美子 もと ゆみこ

㈱Sente 代表取締役

代表コンサルタント

 



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