Vol.48 儲かっている中小企業がハズさない"地域貢献”とは?

”地域貢献活動”に出ないといけない...というお悩み

「モトさん、その日はちょっと用事がありまして...」とおっしゃったのは、お菓子を製造・販売する企業の社長さん。

 

 先日、売上UPに向けた次回のコンサルティングの日程調整をしていた時の言葉です。

 

 どうやら、その候補日には「ある団体の主催する駅前清掃イベント」があり、外せないとのこと。

 

 日程調整自体は問題ないのですが、気になるのがその行き先。「ある団体の主催する駅前清掃イベント」。なんでも、ヘビースモーカーの経営者が集まって、吸殻を拾うイベントをするとのこと...

 

 いや、いいんですよ。きれいなまちづくり、賛成です。

 

 でも、もし社長が本気で売上を上げたいとか、会社を成長させたい、と思うなら、何に時間を使うかはしっかり考えてほしいなぁと思うのです。吸殻拾い、、、それは「個人参加」であって、決して「社長の仕事」だとは思いません。

 

  そういう団体の集まりに積極的に出かける社長に出会うと私は身構えます。この社長は【社長の仕事】から逃げている人かもしれないな、と。

「地域貢献→事業発展」はない

 業歴が長くなればなるほど、業界内で仲間が増えたり、地域の中での認知度や地位が高くなったりして、色々な場に「ぜひ来てください!」とお声がかかるようになります。

 

・地域の清掃(たばこ協会?の清掃イベント)

・子どものPTAの会長

・地域の消防団

 

・選挙の応援

・同業者組合の会合

・商工会議所の会合

 

・商店街組合の会合

・区役所の観光協会(商工部)の会合

・●●青年部や●●法人会などのビジネス団体等

 

 主催者側は、これがあなたのためになる、と言うにきまっています。地域の発展が結局のところ、おたくの商売につながるんですよ、と。

 

 それは「正論」に聞こえますが、実は違います。成長する事業は、商店街や地域に根差した古いビジネスからは生まれません。町や地域から抜け出す人、業界から抜け出す人、同業者とちがう行動を取る人たちが、新しいチャンスを見つけ、発掘し、成長させていくのです。

 

 実際のところ、地域貢献活動に参加する社長側も、頭から「地域貢献」を志しているわけではないでしょう。でも、付き合い、とか、トップ営業とか、人脈作りとか、貸しを作っておく、、いろいろな理由をつけて参加しているわけですね。

 

 けれど、実際にそこに費やした「社長の貴重な時間」がどれだけの売上を上げたのか?どれだけの利益を生んだのか?時間と数字にはシビアになっていただきたいのです。 

本当は今、何をすべきか?

商売を始めて、20年、30年経っている。

 

そうすると、商売の環境は大きく変わっているはずです。例えば...

 

●顧客が社長と共に、高齢化していないか?

 

●顧客のニーズが変化している/なくなってきていないか?

 

●商品やサービスの内容、技術、デザインが古くなっていないか?

 

●10年前と変わっていないその「売り方」は、「今の顧客」の買い方に合っているか?

 

この状態を踏まえて、今後も発展してけるように今なにをすべきか?

あるいは、新しい代に引き継いだり、事業を売却したりするために、何をすべきか?  

 

考えること、調べること、やることは、たくさんあるはずなのです。  

【十分な売上と利益を出すこと】が社会貢献

もしかして、自分なりに色々なことをやってみた結果、従業員と戦ったりなだめすかしたりすることに疲れてしまったのか?

 

本当は仕事が好きではなく、面倒くさくて逃げているのか?

 

あてもなく、経営の答えを探しに、そんな場に頻繁に出ているのか? 

 

同業者と景気の話をしている方が楽なのか?

 

市役所や商工会議所の人から重要人物扱いされていることが心地よいのではないか? 

 

繰り返しますが、社長にはやるべきことが他にある。

 

まずは事業を通して、地域のお客様に喜ばれる商品やサービスを売り、地域の人に働く場を与え、利益を出して、地域に税金を納める-こちらのほうが、本来の社会貢献です。 

 

どんな中小企業にも、大きな伸びしろがあります。

自分たちにできることを、楽しんで解決して、前に進んでいきましょう。

 

売上・利益の最大化を実現するために必要なことはなんでしょうか?


●コラムの更新をお知らせします(毎週木曜日)

本 由美子 もと ゆみこ

㈱Sente 代表取締役

代表コンサルタント

 



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