Vol.51 中小企業経営者が「笑顔」で社員を動かすために何が必要か

明るい会議

   「いやー、それ、やってみないと分からないよねー、ワハハー」と、先日のミーティングで笑っていたのは、本業の食品関係の卸売業の他に、店舗を8店舗運営する社長さん。来月に迫った、ある店舗の新業態準備ミーティングでのご発言です。

 

 この日までに、新しい店での商品や価格や陳列、バックヤードで誰が何をするかも、曜日ごと・時間ごとに決めた。それで、どれだけの売上、どれだけの粗利、どれだけの経費、どれだけの利益が出るかも見積もった。

 

 それでも、何せ、やったことのない新業態。本当に狙った商品が売れるのか、考えた通りの人の動き方でバックヤードが回るのか、やってみないと分からないところはかならず出てきます。そこを修正しながら、事業は成功につながるのです。この社長はそのことをよくお分かりなのですね。

 

 おもしろいのは、現場の人は戸惑いながら、不安げなのに対して、社長が実にあっけらかんとした明るい言い方をしていたところ。社長は現場の混乱や失敗も覚悟のうえで、まあやってみようや!と振り切っているわけですね。その明るい空気は、明らかにスタッフの人たちを元気づけていました。

社員を引っ張る「明るさ」はどこから来るか?

  社員を引き付け、会社を成長させるために不可欠といえる、社長の元気。社長の明るさ。

 

 この明るさはどこからくるのでしょう?もともとそういう「明るい」性格の人で、常に笑いを絶やさない人なのか?それとも、周囲を明るくするための「カラ元気」なのか?私の観察によれば、それは違います。

 

 じっさい、この社長、数か月前に、この店をどうするかアイデアが湧かずに行き詰っていた時には、非常に暗い顔だったのです。売上も利益も社員任せにして、自分はそのプロジェクトに近寄りさえしていなかったほど。

 

 しかし、大きな転換が必要な場面では、社員任せではことが進みません。事業の「大きな転換」は売る商品を変えたり、売る相手変えたりと、人材の配置を変えたり、作業の方法を変えたりと、大きな変化を起こさないといけません。大きな変化を作ることは、社員の権限と責任では無理なのです。その役目は、中小企業では、社長をおいてほかにはできない仕事です。現場まかせでは前に進みません。

 

 状況を良くするためにどうしていいか分からないときに、人は明るくはなりません。

 

  その後、当社も手伝って、入念なリサーチを行って、戦略の候補を列挙し、最も成功の確率が高いと思われるものを選びました。それぞれの戦略によって、どれくらいの売上・利益を狙うのか、もし失敗したらどれくらいの損失になるのか?というシミュレーションも行いました。

 

 今回の出てきた選択肢の中では、赤字のリスクがあるならその事業から撤退する、という選択肢もアリなわけです。しかし、この社長が選んだのは、「たとえ損失があったとしても、そこから学習したい、学びたい、次につなげたい」という思いでした。

 

「やってみないとわからないよねー。ワハハ」という開き直りは、まさに、ここで出てきます。登るべき山が見え、登り方も見えた、この瞬間に。

 

 この社長の明るさは、これほどの情報収集と入念な検討と、難しい意思決定を経て出てくる、腹の座った明るさなのですね。「やるしかないだろう」と。 

「今までのやり方」には「重さ」がある

  当社では「商品構成やサービスメニューの刷新」を軸にして売上や利益の最大化を実現する支援を行っています。

 

 商品構成やサービスメニューを軸にして、会社の成長戦略を作りこんでいけることが、私たちの強みです。

 

 当然、社長の態度にもいろいろあることを見ていますが、社長が暗くてよどんだ表情をしていれば、すばらしい展開で変化が起こるような進歩は起こりません。そして、なぜくらい社長が暗いのかといえば、上るべき山が見えない状態だから。

 

 問題が大きいことは経営者の勘で分かっているし、社内から心配の声も上がっている。ただ、それをどうしていいか分からずに、放置してしまっている状況。

 

 今までのやり方ではうまくいかないようだ。

 何か新しく変える必要がある。

 だけどどうしていいか分からない。

 

 どう変えるか見つけるのも難しいのですが、どう変えたらいいか分かっていても、それを実際に変えるのはもっと難しい。なぜなら、「今までのやり方」というのは、重さを持っているから。

 

 「今までのやり方」は、だれかが何かをやるか、決まっている状態。

 そのやっている本人は、自負や誇りを持っている、

 それが10人分、20人分、関わる人の数だけ塊になったものが「今までのやり方」の姿です。

 

 重い腰を上げて変化を起こすには、本気の覚悟と相当なエネルギーが必要。だからこそ、自力で経営変えることに見切りをつけ、私たちのような外部のコンサルタントの手を借りてでも、現状を前進するしようとする人が出るのです。

壁を乗り越える元気を

  世の中の全ての人に言えることですが、総じて、明るい人、前向きな人は、何か大きな壁を乗り越えてきているものです。人生の中で底抜けに明るい人は、人生の地獄を知っている人です。

 

 経営の中で朗らかに笑う、というのは、壁をいくつも乗り越えてこそできること。壁を乗り越えようとするときにこそ出てくる元気が、その社長を笑わせているのだと思うのです。

 

 さて。

 

 皆さんは、朗らかに笑い、従業員に元気を与えることができますか?

 目の前の混乱や壁をどう乗り越えるのか、解決策を見つけ、「登るべき山」が見えていますか?

 

 次に笑うのは、あなたです。


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