第63話「インスタ映え」は御社を救う切り札となるか

「インスタ映え」は、うちの会社に関係あるのか?

ここ1、2年「インスタ映え」が人気ですね。店舗にとっての新たな集客策としても注目されています。
Instagram(インスタグラム)のユーザーは「どうすれば、インスタで見栄えのいい世界観を表現できるか」と、ビジュアル表現にこだわりを持っているのが特徴です。
このこだわりを企業が逆利用して、意図的に「インスタ映え」するような商品を作ったり、「インスタ映え」するような店舗の外観・内装を作ったりして、ネットでの拡散を広げ、客数を増やす試みが成功している、、、というような事例が、あたかも「新時代の集客の切り札」であるかのようにビジネス雑誌やビジネス番組で取り上げられています。
こういった情報を見ると、「うちもやってみたほうがいいのか...」と考える経営者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、こうも感じるはずです。そもそも「インスタ映え」はうちの会社に関係あるのか?それは、うちの事業を本当に伸ばせるのか?と。

「インスタ映え」は販売促進策のひとつ

「インスタ映え」というのは、販売促進策(営業や接客やDMチラシやSNS)の施策のひとつです。「売り方」のひとつですね。そして、売上を上げるには、販売促進策のまえに、2段階のステップを踏む必要があります。
①ポテンシャルの高いターゲット顧客設定
②ターゲットに合う商品構成・価格構成(=売るモノの工夫)
③効果的な販売促進策(=売り方の工夫)

 

「インスタ映え」が御社にとって「③販売促進策」としての効果があるかどうかは、「①ターゲット顧客設定」「②商品構成・価格構成」と、整合しているかどうかに依ります。

まずは、ターゲット設定がInstagramユーザーと合うか

まず第一に重要なのが「①ターゲット顧客設定」について。
そもそもインスタグラムの利用者の6割以上が30代以下の男女。他の統計も併せて考えれば、その人たちの多くが「独身で、かつ仕事をもつ男女」と考えてよいでしょう。
40代以上の場合、Facebookの方がポピュラーな中で、あえてInstagramを使っている層、おそらく「ビジュアル表現をしたい人たち」「ファッションやデザイン性を重視する価値観を持つ人たち」等と捉えることができます。
 
ここで、「うちの会社が狙うターゲットはそこではないし、これからも狙う予定はない」のなら、この「インスタ映え」の話は今後重視しなくてもよいでしょう。

 

「うちの会社が狙うターゲットがまさにその」または「これから狙っていきたいのがその層」であれば、「インスタ映え」を検討する価値はあります。

「インスタ映え」で得られるものは「売上」ではない

このとき、見落とされがちなのですが、最も重要な課題は「②商品構成・価格構成」です。
 
仮に「インスタ映え」が成功した場合、その結果得られるものは「売上」ではありません。得られるのは、単に「新規来客数の増加」です。あるいは「期待値の増大」「購買意欲の増大」です。実際に買うかどうかは、また別の話。利便性や価格や他との違いやクオリティなど、顧客の要求を満たして始めて、その客数が売上につながっていくのです。
「インスタ映え」で期待値の上がった新規客があなたの店に来ました。彼らが、「インスタ映え」していた店・商品・サービスを実際に見て、
-見栄えこそいいが、実はよそで売っているモノ・サービスと変わらなかった
-いざ買おうとすると高くて到底買えない一品だった
-そう楽しくもおいしくもなく、1度利用したら満足な一品だった
-一生のうち二度と買う必要がないものだった
、、といった、商品・サービス構成だと、残念ながら、売上や事業の安定成長につながっていくことはありません。
これは、「インスタ映え」以前に考え、作りこんでおくべき重要事項です。「インスタ映え」に注ぐ力が10なら、その10倍、100倍の時間をかけて、こちらの幹を整えることを検討すべきでしょう。 

「インスタ映え」は販促策のひとつにすぎない

上記の「①ターゲット顧客設定」「②商品構成・価格構成」が整合し、完成度が高くなっていればいるほど、 「インスタ映え」の「③販売促進策としての効果」は、高くなります。
しかし、「インスタ映え」は販促策のひとつにすぎないことを忘れないでください。
まずは、WEBサイトや店舗の動線設計が適切に作ること。(新規客がいちど店に近づいたら、自然に来店客が商品を購入していく仕掛けが配置されているか。)
従来の広告宣伝策(チラシや広告媒体の活用や自社WEBサイトの充実)も、基本施策として必要でしょう。
また、InstagramはSNSのひとつなので、Facebook、twitterやPintarest等の他の媒体での集客も検討するべきでしょう。

確固とした成長基盤あってこその「インスタ映え」

「インスタ映え」は、新しい策ではありますが、「切り札」と言えるほど強力に御社の事業を伸ばす力は持ちません。
 
 会社として本当に目指したい姿は、インスタ映えでお客様を増やすこと、ではないはずです。
 自社ならではの強みを生かし、競争に巻き込まれて疲弊することなく、効果の出ない販促策に落ち込むこともなく、より多くのお客様に支持されていくことなのでは?そして、安定的な売上・利益を得ていくこと。社長も従業員も、楽しく働くことなのでは?
 それを実現するには、「インスタ映え」は弱い施策です。
 根本に立ち返り、「①ターゲット顧客設定」「②商品構成・価格構成」「③販売促進策」、少なくともこの3つを、整合させながら、緻密に事業を組み立てていくことが必要です。
 そのしっかりした基盤があれば、「インスタ映え」はお客様にとってもスタッフの皆さんにとっても(もちろん社長にとっても)、刺激的で楽しい売上増加策となるでしょう。その先に、安定的な売上・利益や企業の成長が見えてきます。
さて。
御社の事業は、成長するための基盤が整っていますか?
成長への道筋がきちんと見えていますか?

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